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初めて日本家屋を見た外国人が、「日本の家は、木と紙でできている」と言ったという話は有名ですが、襖や障子など、この伝統的な日本建築を陰で支えているのが建具職人です。
建具の材料は木材の内でも良質の所だけを使います。又組子とは、切り込みを入れた細い板を、釘を使わずに手作業で組み合わせ、精密な模様を編み出していく建具の伝統技法です。美しい格子模様を作るためには、寸分のズレも許されない緻密な作業です。
上島さんは、カンナで削った後の細かい部分の仕上げなど、仕事に応じてノミを使い分けるため、20本以上のノミを所有しています。「弟子入りして最初にする仕事が、ノミを研ぐことでした。刃物を研ぐことは基本中の基本。先輩の道具は絶対に触らせてくれませんでしたし、誰も教えてくれません。切れ味を良くするためにどうしたらよいかは、体で覚えるしかありませんでした」。
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